バイオ燃料

空は抜けるような青空です。
秋晴れなのかな?
こんな自然の中に生息させていただいて、とても幸せです!
ありがとう~。色んなものに感謝。多謝。
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さて、今週の大学での公開講座はバイオ燃料についてです。

本日の講師の先生は
資源エネルギー庁のエネルギー・コミュニケーター資格を取得され
http://www.icee.gr.jp/koubo/energy-communicator.html
小学校、中学校などにエネルギー学習の出前講座をされているそうです。

以前に見学に行った葛巻町のように総合学習で継続的に学んでいる
と言うことではないのですが、出前講座の感想で
「もっと学んでみたい」という声が多く聞かれるとおっしゃっていたので
近い将来、継続的に学習されるかも知れませんね。
こういうのもワクワクします♪

さて、前置きが長くなりましたが、私の生息県は、
トウモロコシの生産で有名?なところでもあります。
(もちろん、私のところよりも、もっともっと暖かい南の方ですが)

バイオ燃料(エネルギー)は食物と競合するという問題が
良く議論されていますが、今回の方法は食料とは競合しない方法。
しかも、トウモロコシの実自体を使わないのででんぷん質を糖化する
という工程も必要なし。

トウモロコシを収穫します。
  ↓
トウモロコシの成っていた植物の部分(木?の部分)を刈り取らずに
10日~14日位置いておきます。(生やしておくのね)
(こうするとトウモロコシに蓄積されるはずだった糖度の行き場が
なくなっているので、10日~14日後には茎や葉の糖度が
10度以上(最大17度ほど)まで上がっています)
  ↓
これを刈り取り、液を搾り取ります。
(残った固体部分は肥料として使用)
  ↓
発酵菌を加える
  ↓
エタノールの出来上がり♪

トウモロコシ収穫後の茎や葉のみでは量が少ないので、
県内遊休農地に「ソルガム」という家畜のえさ(草)に使われている
植物を育て(家畜のえさとしてではなくバイオ燃料の元として)
それを利用してエタノールを作る分も試算に入れているようです。

ソルガム は、成長したら8月に根を残して一度刈り取り
残った根から再度生長した部分を10月に刈り取るという
年に二回の収穫が可能だそうです。

私の県でのバイオエタノールの課題は、輸送と機械化の部分。
こういうエネルギーは地産地消が基本なので、収穫量の確保が
課題となっているみたいです。
対象としている市での試算は年間500キロリットル。
現在の単価試算は350円/リットル。
(県内での試算ではトウモロコシの茎や葉で1269キロリットル。
遊休農地のソルガム背資産で22721キロリットル。
ですが、輸送コストなどの関係で全てを対象の市に集約する
ことができない。)
もし、対象の市で年間1500キロリットル得られれば
200円/リットルの試算だそうです。

リッター200円位なら、今のガソリン価格と競争できそうですよね?

機械化の部分でも、費用を下げていただいて、私たちの手元に
届く日が早まると良いな。
何かできること無いかなぁ???

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