先日
「梅は実ができていいね、って桜が言っている」
という言葉を聞きました。
あれ?
梅も桜も自家不和合性じゃなかったっけ?
自家不和合性とは、同種の木同士では実を
結ばないという性質。
よく果樹は別の品種(梅は梅でも別の梅、
もしくは梅と杏とか、梅と桃とか)と一緒に
植えてください、って園芸本に書かれています。
この別の種類(または品種)としか受粉しない
という性質を自家不和合性というようです。
梅も桜も同じように自家不和合性なのに
梅は実を結び、桜は実を結ばないのはどうしてか?
そうじゃない。
梅は色々な品種が近くに植えてあるから実を
結びやすくて、桜はソメイヨシノ比率が高すぎて
実を結びにくいからだと思う。
ソメイヨシノも近くに別の品種の桜があれば
実を結び種ができます。
ただ、その種を蒔いても純粋なソメイヨシノは
できない(ソメイヨシノと何かの雑種)ということ
になります。
だから、ソメイヨシノは穂木(枝を切って土に挿し
培養するもの。クローンですね)からしか増やす
ことができないと言うことになっています。
桜はキレイで咲くと嬉しいけど、ソメイヨシノばかり
とか、一品種のみをまとめて植えるのは人間の
エゴであるのだなぁ…と、何となく桜さんたちに
「ごめんなさい」と言いたい気持ちになりました。
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