一時金で受け取る? 年金で受け取る? 併給?
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、
一時金
年金
一時金と年金の併給
の3つの受取り方を選べます。
(証券会社(正確にはレコード機関)によっては併給が選べないところもあります。)
みなさまはどのような受取り方を計画されているでしょうか?
一時金は退職金控除枠が使えます
退職金は勤続20年までは毎年40万円、勤続21年目からは毎年70万円が控除枠になります。
勤続30年の人は、1,500万円(20年×40万円+10年×70万円)が税金のかからない金額です。
今の会社の勤続年数とiDeCo加入年数のどちらか長い年数を、退職金枠の年数として使えます。
ただし、iDeCoを一時金で受け取る場合は、会社からの退職金と「退職金枠」を共有します。
勤続30年の人は、会社から1,000万円の退職金がもらえるとすると、iDeCoで使える退職金枠の残りは500万円です。
年金は公的年金控除枠が使えます
公的年金は、国からの年金と枠を共有します。
65歳未満70万円まで、65歳以上120万円までが非課税です。
(国からの年金が多い方はiDeCoの年金受取は選択しないか、60歳~64歳の国からの年金をもらえない時期に充当するって感じでしょうか)
併給ももちろん使えます
併給が使える金融機関でiDeCoをやっている方は、併給も使えます(証券会社(正確にはレコード機関)によっては併給が選べないところもあります)。
勤続30年の人:1,500万円の退職金枠(非課税分)がある方で、会社から60歳時1,000万円の退職金がもらえる場合、iDeCoを残りの退職金枠の500万円で一部もらう。
+
iDeCo全体-500万円(退職金枠)=残りのiDeCo を年金として受け取るのもOK。
自分の受取方法を各自計算してみよう
さて、みなさまはiDeCoを何のためにやっているでしょうか?(笑)
拠出時・運用時・受取時の税金が(金銭的に)メリット大だからでしょうか?
私は、働けなくなった時に少しでも経済的に安心して(安定?)いたいからiDeCoを利用しているのが大きいです(もちろん拠出時・運用時・受取時の税金軽減も見逃せませんが)。
計算してみました
私の場合、iDeCoを70歳受取で考えていますので、70歳から受給前提。
・国からの年金は普通にもらうと128万円/年くらい。予定では5年繰り下げして受給するので181.7万円/年。
(もらうときに上記計算額の50%~70%まで下がっているかもしれないけど今はそこは無視で計算)
・退職金枠は、1,150万円の予定(60歳退職の場合)
・中退共の退職金700万円(皮算用です(笑))
退職一時金としてiDeCoを400万円受け取り、20年間年金としても受け取る「併給」の場合
iDeCoのトータル受給額 1,668.9万円
70歳~89歳の年金合計(所得税・住民税・国民健康保険税控除後) 4,551.3万円
20年間年金として受け取る「年金のみ」の場合
iDeCoのトータル受給額 1,930.2万円
70歳~89歳の年金合計(所得税・住民税・国民健康保険税控除後) 4,979.1万円
結論
iDeCoは70歳~89歳で年金のみの受給で問題なし(私の場合)。
何と言っても、20年間勝手にiDeCoが振り込まれる(認知症になったとしてもノーメンテナンス)のがありがたい。
本当はメンテナンスして運用成績を上げられれば更に良いので認知症にならずにiDeCoもらい終えるまで元気で運用予定です♪
他に、1,000万円位投資信託を積立ててSBI証券の定期売却サービスを70歳~50年(119歳まで(笑))4万円/月受取(運用しながら受け取る)計画。
余裕があればETF購入して配当もらえれば何とか生きていけそう…な気がするけど、どう?
トンチン年金に加入しなきゃダメかなぁ?と思っていましたが、iDeCoである程度備えられそうです(iDeCo運用の資産が順調に増えるかどうかは世界経済任せですが)。
問題があるとすれば90歳以降(iDeCoの受給が89歳で終了する)、災害、予想できない経済ショックでしょうか。あ、あと、所得税・住民税・国民健康保険税の税制が低所得者にも重課税になった場合…かぁ。
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